野良肉


メインキャラクター


九大天王六元神君 嘆帝(たんてい)

白楼(はくろう)

本作品の主人公
まだ少年ながらその力は絶大。

性格は冷静沈着で排他的。
他者との接触を極端に拒む。
嘆帝の字を持ち、哀れな世界を嘆く

協会に属しながらも
束縛されることなく動く
体力は低いが、特殊な呪法を用いる
また、ガルドの力を最大に引き出せる

「哀れな・・・
いくら祈っても、お前は肉でしかない」



ガルド

白楼(嘆帝)のために作られた戦闘用『肉』
黒いフードに身を包み、物静かな口調だが
その感情のない瞳が彼の存在を物語る

絶大な戦闘力を誇り、通常の状態でも
人間・魔物は太刀打ちできないだろう。
そして、彼が本性を剥き出しにした時
そこは血の海と化す。

六元神君には各々に専用肉が与えられている
また、彼らはウナブ・クアとも呼ばれ
他の肉とは根本的に異質なものである。

「・・・・・・・・・」


マリス

孤児院で子ども達と一緒に暮らす少女。
その天真爛漫で常に前向きな性格は
己の哀しい運命すら打ち砕く強さがある

マグリア―ナが身を売っていることに
腹が立ちながらも、自分の無力さを悔やむ。

黄金の髪と赤い瞳は『肉』以外で
この世には存在しない。
すでに失われた遺伝子である。
それこそが彼女がイレギュラーな存在で
あることを証明している。

「あんたね!変だと思わないの!」


マグリア―ナ

孤児院でマリスと共に子ども達を守っている。
男達に身を売って子ども達を養う

優しさと慈愛、温もりに満ちた女性。
『肉』であることを受け入れていて
ただ静かに生きることを願う。

時折見せるその言動は・・・?

「いいの・・・いいのよ。
私はどうなってもいいの。だから子ども達を・・・」



九大天王六元神君 膏帝(こうてい)

ローズヴァイセ

主人公の天敵
美少年好きであり、よく狩りを行っている
白楼を狙うこともあるが、いつも無駄に終わる

膏帝の字を持ち、全てを搾り取る者として
人々に恐れられる。
性格は傲慢で単純だが、非道ではない。
メギルに選ばれたとおり、彼女の心は純粋である

マリス曰く 「しなびたキノコのおばさん」

「おやおや、意外とやるじゃないか・・・
ゾクゾクしちまうよ」



メギル・桜

ローズヴァイセの戦闘用『肉』、ウナブ・クア
純粋すぎるため、その言動はあまりに過激
好奇心旺盛で、マスターであるローズを忘れ
ちょくちょく一人で遊び歩いている

両手に持っているのは、「首刈りゴン太」
意思を持つかのように自在に動き、伸縮するため
避けるのは非常に困難な呪具
気まぐれで首を刈ろうとする危険人物

よく色々なものを食べているのを見かける

「ほら〜早く逃げないと首チョンパだよ〜」


九大天王六元神君 骸帝

快天王

自由を求め、自由を愛し、自由に死ぬ男
外見と同じく、大雑把な性格で
自分が面白いと思うことしかしない。
そのため己の命を賭けることもしばしば

骸帝の字を持ち、形なき者の王として佇む。
戦闘力は最高クラス、素手で魔神を屠る

毎日気楽に生活している
また、アスラとは良いコンビである

「オレはオレの思うがままに生きる
お前も好きに生きるがいいさ・・・」


アスラ

快天王の戦闘用『肉』
ウナブ・クアの中では最も小柄だが
スピードと打撃技でスキを与えない

性格は意外と常識人
正義のため、弱き人々のためにその拳を振るう
虐げられている『肉』に救いの手を差し伸べるが
悲劇が終わることは・・・ない

快天王が悪さをしないように見張ってたりする
また、メギルが苦手

「何故笑う、何故虐げる!
この拳は怒りに燃えているぞ」


協会

R・ウルフガン

若くして協会の中枢に位置する男
元神会の構成メンバーであると共に
協会実務の最高責任者でもある。
『肉』の開発は全て彼が指揮している

職務怠慢的な発言が目立ち
いつもフラフラと動いている。

安物のタバコが大好きなヘビースモーカー
元神君を放任しているのは彼
ルビリスとサファリアを溺愛する
猫好きな人

「やれやれ・・・キミ達は本当に面白いよ。
ところで、この被害額は何かな?
はっはっは・・・頭痛いね」


ルビリス

ウルフガンが宝珠から作り出した『肉』
創造主に仕えることを至上の喜びに感じている。
彼の警護や下部組織エツ・ナブを率いての
作戦行動を行う
強き意思と情熱の象徴

至宝である宝玉(神器)から作られたため
その戦闘力は極めて高い。
身の丈を超す「毘沙門天」を自在に振るい
立ちふさがる者を断罪する

「身代わりでもいい・・・
私は・・・あの人の剣だもの」


サファリア

ウルフガンが宝珠から作り出した『肉』
ルビリスと対を為す宝珠を核としている。
ルビリスへの強い劣等感、嫉妬、愛情により
しばしば問題を起す
希望と絆の象徴

遠距離での暗器からの攻撃を軸とし
一気に間合い詰め、「増長天」を振るう
一撃離脱戦法を得意とする
また、ルビリスとの連携必殺技
「クロスジュエル」は強力

「私はルビリスのようにはなれない
でも・・・それでも守るものを見つけたの」


雷神(らいじん)

古くから雷(かみなり)様と呼ばれ
人間や自然を慈しんできた古神
かつての鬼の身体は旧時代の大戦で失われたが
雷を使った攻撃は健在であり
非常に強力な武神である

行方不明の風神を探して下界に降りる。
事あるごとに勝手に出てきて、助言をするが
大抵役に立たない昔話だったりする
とても頼りになる神だが
マリスにはボケ爺さん呼ばわりされ凹むことが多い


「うむ、苦しゅうないぞ。
余は雷神じゃ」


閻羅法皇(えんらほうおう)

人類の絶対者、稀代の占星術師
人を導く者などと、様々な名前で呼ばれる
協会を統べる法皇である

その権限は政府全てに影響し
彼に逆らうことはできない
普段は表に出ることはなく
数十年に一度だけ大聖堂での説法を行う

その術、力共に人類最強であり
星を操ることができると言われている
不老不死と言われているが、詳細不明である


「全ては星の煌めきのままに・・・
お前達は滅びるのだ
生き残るのは人間だけでいいのだよ」